こんにちは!
「漢方であなたを元気に!」の酒見です。
身近に目にする秋の野草たちをご紹介します。
お馴染みのクズの花
野歩きをしているとき、どこからともなく甘ーい香りを感じて辺りを見回してみると、クズの花が目につき、秋だなぁと思います。
根は葛根。風邪の引き初めで頭痛や寒気を感じるときに使う「葛根湯」の主成分。即効で症状がとれますね。
のどの痛みには効きませんのでご注意を。
根からとるデンプンが葛粉。
くず粉で作るクズ豆腐はおいしいですね・・食欲の秋です。
オナモミ?
外来種のオオオナモミかも?
私には見分けがつきません。
有毒植物です。全体に毒がありますが、特にこのイガイガした実に多く含まれています。
もともと南の地方に多い植物ですが、地球温暖化のせいなのかどうか・・北の地域へと生育地域が拡大しているのだとか。
「ひっつきぼ」としても知られていますね。
子供のころ、この実を友達の洋服に投げて遊んだ思い出をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
イガイガの先は釣り針のように少し曲がっているので洋服に引っかかるのです。
この実をヒントに面ファスナーが誕生しました。
日本ではマジックテープという名で知られています。
実は生薬名「蒼耳子(そうじし)」といい、鼻づまりをとる働きがあります。
さらに、葉は夜の長さを計っていて8時間15分(だったかな?)になると蕾をつけるのだそうです。植物に備わる体内時計は不思議です。
センニンソウ
夏から初秋にかけて白い可憐な花をたくさん咲かせるつる性の植物です。
花はボタンヅルとよく似ています。
ボタンヅルの葉はギザギザ鋸歯がありますが、センニンソウの葉は全縁です。
花が終わると果実の先に白く長ーいヒゲのような細毛が伸びて、風に乗って生育範囲を広げていく戦略なのですね。
この細毛を仙人のヒゲにたとえたネーミングです。
生薬として根を「威霊仙(いれいせん)」の名で、神経痛や関節痛に利用します。
この野草の姿をよく見ると蔓の途中からさらに茎が枝分かれしているようすが、まるで神経がのびているように見えるところから、古人は薬効を連想したのでしょう。
ノダケ
秋の野山を歩いていると、必ずと言っていいほど出会う野草です。
「野竹」の名のとおりスクッと真っ直ぐ立ち姿が毅然としています。
ときに背丈が伸びすぎて茎の途中から折れたり倒れたりしているのも見かけますが。
セリ科の花の特徴、小さな花の集合が放射状に広がって咲いています。
左の画像の手前側は花が終わり、実になりつつあります。
生薬は根を「前胡(ぜんこ)」といい、咳止めや痰を切る働きがあります。
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●中医学基礎/薬草講座
2025年
実施日:1月16日(木)
時間:13:30p.m.~
参加費:1,000円
※ 中国医学の基礎的な理論と季節の身近な野草(薬草)について知識を深め、さらに季節の特徴を加味した養生粥を作って食します。
※上記の参加費は災害被災地に義援金として寄付しています。
昨年度分は能登半島地震被災地に日本赤十字社を通じて送金いたしました。