少し前のことになりますが、7月の薬草講座で取り上げた薬草です。
これはウツボグサ。夜須高原で撮影しました。
そろそろ花期は終わりに近づき、花穂(かすい)が茶色になって枯れたように見えるところから、生薬名は夏枯草(かごそう)。尿が出にくいときに花穂の煎じ液を飲むとよく効きます。
中国の民話に、この草を瘰癧(るいれき=頸部リンパ腺炎)に使ったと書かれていました。
キンミズヒキは夏から初秋にかけて山地や草原に黄色い花を咲かせる野草です。
同じ時期に咲くミズヒキに姿が似ています。ミズヒキの方は赤と白の、とても小さな花をつけるタデ科の植物ですが、キンミズヒキはバラ科です。
全草に収れん止血作用があり、吐血・血便・子宮出血のほか、下痢止めなどに利用されます。
道端に普通に咲いている野草ではないので、以前からこの花の実物にいつか出会いたいと、ずっと思っていました。
そして10年ほど前に訪れた、東京目黒にある自然教育園で初めてこの花に出会い、感激したのですが、その年の秋、夜須高原で偶然見つけたときは嬉しくて嬉しくて「わざわざ東京まで行かなくてもこんなに近くで出会えたわ」と思っていたら、なんとその翌年、当時の住まいのお向かいのお宅に咲いているではありませんか!
灯台下暗しでした。
マタタビの果実が虫こぶになっています。ネコが大好きなマタタビ。
果実を採取できたのは初めてです。
初夏、山道をドライブしていると、新緑の葉に交じって白い葉が、まるで花が咲いているように山の斜面に見えることがあります。
近づいて手に取ってみたいけれど、いつも届かない遠くの、しかも高い場所にあるので、私にとって「高嶺の花」というか、憧れの植物でした。
偶然、手の届く場所で出会い、これまた感激したのでした。
名前の由来は、昔、旅人が山道で疲れた時にこの実を食べて元気にまた旅を続けたのでこの名がついたのだそうです。
本来はもっとスマートな実なのですが、マタタビにつくアブラムシによって形がいびつになるのです。
薬用にはこの虫こぶになったものを使います。
生薬名は木天蓼(もくてんりょう)。疲労回復、滋養強壮に薬用酒として利用されます。
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●リンパマッサージ体験
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●中医学基礎/薬草講座
2025年
実施日:1月16日(木)
時間:13:30p.m.~
参加費:1,000円
※ 中国医学の基礎的な理論と季節の身近な野草(薬草)について知識を深め、さらに季節の特徴を加味した養生粥を作って食します。
※上記の参加費は災害被災地に義援金として寄付しています。
昨年度分は能登半島地震被災地に日本赤十字社を通じて送金いたしました。